「暮らし」と「モノ」
先月下旬のこと。「伊藤若冲の作品が来ているけど、一緒にどう?」という誘いを受け、門司港にある出光美術館へ。
館内では、ゆっくり足を進めつつ、時には作品と対峙しながら、静けさのなか心落ち着く時間を愉しんできました。
芸術の秋。読書の、スポーツの、そして忘れてはならない味覚の秋(笑)。
皆さんはどのような秋をお過ごしでしょうか?
こんにちは。注文住宅事業部の黒坂です。
生きていく上でのベースとなるもの。「暮らし」。
その「暮らし」を支える土台となるもの。「家」。
家づくりでは、お客様が描く「暮らし」を設計士や施工スタッフが共有することにより、「暮らし」にしっくりとなじむ家が出来上がってほしい。そう願っています。
また、家に迎え入れる「モノ」。
これも「暮らし」に大きな影響を及ぼすものとなります。
「心地よい暮らしを」「素敵な暮らしを」
実現するための方法や考え方は多岐にわたるのでしょうが、「モノとの共存」という視点から考えてみたいと思います。
私達は生まれてからこの世を去るまで、「モノ」と共存しています。
世の中にある多くのモノは、もともと存在しているわけではなく、使われることを目的として作られています。何かしらの機会・ご縁があって、家に迎えられたモノたち。
適切な量であれば良いのですが、増えすぎてしまうと・・・
管理しきれず、そのうちモノに苦しめられる事態にも。
そういう関係は、住まい手にとってもモノにとっても好ましいとはいえません。
「どんな暮らしがしたいですか」
理想とする暮らしをイメージしたとき、皆さんはモノとうまく共存している絵を思い描いていることでしょう。
そのためには、「モノ」と向き合うことが必要。何を残し、何を手放すのか。必要なモノ、大切なモノは何なのか考え選択していく作業が欠かせません。
作業自体が目的ではなく、その先にある「理想の暮らし」を実現するためのものだからです。
「何を大切にしているのか」「どのように暮らしていきたいのか」に通じているのですね。
近々新居を、と考えていらっしゃる方へ。
引越しはモノと向き合う絶好のチャンスです。
土台となる「家」を考えると共に、一緒に暮らしていく「モノ」についても意識してみませんか?
一つ一つ向き合ったモノたちと新しいお家で、描いている暮らしをスタートするために。
家を持つのはもう少し先の話だわ、という方や、既に家をお持ちの方へ。
いつも何気なく使っているモノや棚の奥にしまっているモノと、向き合ってみませんか?
明日が今日よりちょっぴり良いものになるために。
ところで、最近、設計士が使用している筆記用具。よーく見てみると・・・
皆さまへの熱いメッセージが!
話が少し脱線してしまいました。
師走を来月に控えた慌ただしい時期ではありますが、暮らしについて考えるきっかけになれば嬉しいです。
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