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地鎮祭、上棟祭とは

地鎮祭(じちんさい)とは

地鎮祭とは、建築工事に先立ち、その土地の神様に対して工事の安全と家の繁栄を祈る、日本の伝統的な神事です。「とこしづめのまつり」とも呼ばれることがあります。「鎮」という文字には、“しずめる”“落ち着かせる”という意味があり、大地を鎮め、その土地での工事や暮らしが円満に進むよう祈願する意味が込められています。

現代においても、住宅の新築や施設建設の際に多くの方が地鎮祭を行っており、精神的な節目としても大切な儀式です。


地鎮祭の目的

  1. 土地の神様に敬意を払い、使用の許可を得るため

  2. 工事期間中の安全を祈願するため

  3. 完成後の建物の繁栄・家族の安泰を願うため


地鎮祭の流れ(一般的な神式の場合)

① 修祓の儀(しゅばつのぎ)

神主が参列者や式場全体をお祓いし、穢れを祓って清めます。地鎮祭の始まりを告げる大切な儀式です。

② 降神の儀(こうじんのぎ)

祭壇にその土地の神様(氏神様)をお招きする儀式です。神様がその場に降り立たれ、祈りを受け取ってくださる準備が整います。

③ 祝詞奏上(のりとそうじょう)

神主が工事の無事や建物の繁栄を祈る祝詞(のりと)を声に出して奏上します。

④ 清祓いの儀(きよはらいのぎ)

土地の四方を神主が祓い清め、敷地全体の穢れを取り除きます。

⑤ 玉串奉奠(たまぐしほうてん)

施主様をはじめ、参列者が榊の枝に紙垂(しで)を付けた玉串を祭壇に奉り、神様に感謝と祈りを捧げます。作法は「二礼・二拍手・一礼」です。

⑥ 昇神の儀(しょうじんのぎ)

お招きした神様に感謝を述べ、元の御座にお戻りいただく儀式です。これにより神事は無事に終了します。

⑦ お神酒拝戴(おみきはいたい)

最後に、祭壇に供えたお神酒を参列者で分かち合い、神様のご加護を身体に取り入れます。


地鎮祭の費用と準備

一般的な費用相場(目安)

  • 初穂料(玉串料):2万~5万円(神社や地域により異なります。)

  • お供え物:米・塩・酒・海産物・野菜・果物など(5,000円〜1万円程度)

  • 神主の交通費:5,000円〜1万円
  • 設営費用:テント・紅白幕・祭壇など(2〜3万円)

総額目安:3万円〜15万円前後

(弊社では玉串料、お供物、交通費を包括的に初穂料として3万5千円でお願いしています。また別途テント設営費用として2万2千円業者さんにお支払いいただいています。)

※豪華な設営を行う場合や、地元の習慣によっては、20万円以上になる場合もあります。


のし袋の選び方と書き方

のし袋

  • 紅白の蝶結びの水引付き

  • 表書き:上部に「御初穂料」または「玉串料」、下部に施主の名前を記載

中袋

  • 金額を漢数字(例:金参萬円)で記載

  • 住所を裏面に記載

お札

  • 折り目のない新札を使用

渡し方

  • のし袋の口は閉じずに、ふんわり折って包みます

  • 式の前に神主へ丁寧に手渡しします

  • お車代を別にお渡しする場合は「御車代」と書いた白封筒に入れ、式後に渡します


地鎮祭を行う際のポイント

  • 地域の風習に合わせることも大切です。近隣との調和や信頼にもつながります。

  • 地鎮祭を通して、建築に対する気持ちが一層引き締まり、工事がより良いスタートを切ることができます。


まとめ

地鎮祭は、形だけの儀式ではなく、家づくりの“魂入れ”ともいえる大切な節目です。家族の未来、職人の安全、そしてその土地との縁を結ぶ意味があります。

これから地鎮祭を迎える方へ――神主さんが当日はしっかりと導いてくれますので、どうぞ安心して臨んでください。施主様ご自身が「この土地で家を建てる」という意志と感謝を持って臨むことで、地鎮祭はより意義深いものになるはずです。

【上棟祭とは】

**上棟祭(じょうとうさい)**は、新築工事で柱が立ち、棟木(むなぎ)を取り付けるタイミングで行う日本の伝統的な祭儀です。
建物の安全と、長く丈夫であることを願い、神に感謝し祈りを捧げる重要な儀式です。


【目的】

  • 建物の守護神・工匠の神を祀る

  • 工事の安全を祈願

  • 建物の堅固長久を願う

  • 職人への感謝と敬意を表す

  • 地鎮祭に続く、もう一つの節目としての意味を持つ


【祭神(祀られる神様)】

上棟祭では、主に以下の神々が祀られます:

  • 屋船久久遅命(やふねくくのちのみこと)

  • 屋船豊宇気姫命(やふねとようけひめのみこと)

  • 手置帆負命(たおきほおいのみこと)

  • 彦狭知命(ひこさしりのみこと)

加えて、建設地の**産土神(うぶすながみ)**も祀られます。


【上棟祭の流れ(正式な形式)】

  1. 祭場の設営
     棟札を中央の柱に掲げ、屋上と屋下に祭壇(祭場)を設けます。

  2. 修祓(しゅばつ)と降神(こうしん)
     清めの儀式の後、神を祭壇に迎えます。

  3. 神饌(しんせん)の供え・祝詞奏上(のりとそうじょう)
     神に供物を捧げ、祝詞を読み上げます。

  4. 曳綱(ひきづな)・槌打(つちうち)の儀
     棟木を引き上げ、槌で固定する儀式を行います。

  5. 散餅銭(さんぺいせん)
     餅やお金を撒き、災厄を祓い、福を招きます。

  6. 玉串拝礼(たまぐしはいれい)・撤饌(てっせん)
     玉串を捧げて拝礼し、供物を下げます。

  7. 昇神(しょうしん)・直会(なおらい)
     神を送り、参列者で食事や宴を行います。


【歴史と普及】

  • 平安時代中期に宮中で始まったとされる

  • 江戸時代に一般大衆にも普及

  • 現代では特に木造住宅の工事で行われることが多い


【現代においては、ほとんどの現場において簡略化されています。】

● 簡略化の理由

  1. コスト削減
     神主への謝礼、供物、餅、宴会などの費用が発生するため

  2. 時間と手間の削減
     建築工程の効率化により、長時間の式が困難に

  3. 社会的背景の変化
     地域社会のつながりの希薄化、都市化の影響

  4. 住宅会社・施工会社の対応
     最近では儀式を省略することが多い

  5. 感謝の伝え方の多様化
     儀式に代えて、現場で職人に直接感謝を伝えるスタイルが一般化


【神事を簡略化した場合の上棟式の概要】

  • コスト目安:10万円前後
    (ご祝儀、手土産、軽い食事、餅まきなど含む)式の内容例
     簡単な挨拶、乾杯、記念撮影、職人紹介、餅まき、食事会など

  • 利点
     職人とのコミュニケーション促進、思い出としての記録、施主の感謝表現がしやすい

※弊社の場合

  • 棟梁に3万円から5万円、お手伝いの大工さんにその1/10。

  • 最近ではあまり行われませんが餅まきをする場合。                     お餅一斗(いっと)お飾り 根もの、葉もの、実もの、鯛、御神酒、塩、スルメ、昆布、吹流し。以上全て合計して約5万円程度別にかかっています。

文責 監修者 長崎秀人
福岡県の注文住宅専門の設計事務所「長崎材木店一級建築士事務所」の代表。業界歴35年に及び建築士および宅地建物取引士の資格を持つ。明治30年創業の同社は、設計から施工、不動産取引まで幅広く手掛け、公正なサービス、専門性と実績に基づく信頼性の高い情報を提供している。

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