社内の名作チェアをご紹介!Part4
こんにちは!設計士の眞島 です。
今日は社内の事務所やモデルハウスにある名作といわれている椅子のご紹介、第4弾です!
今日ご紹介するのは、「チェスカチェア」!
脚が特徴的な椅子ですね。
この椅子は1928年に「マルセル・ブロイヤー」によってデザインされました。
スチールパイプの前足のみで全体を支えている片持ち構造(キャンティレバー)の椅子の代表作です。
1920年代後半はこのような片持ち構造の椅子やスチールパイプを使った椅子が続々と誕生した時代であり、ブロイヤーと交流があった「マルト・スタム」が1926年にS33という片持ち構造の椅子を発表しました。
しかし、このS33を発表したスタムはチェスカチェアを発表したブロイヤーを著作権の侵害ということで訴えました。結果、ブロイヤーは敗訴となりこのデザインの原型はスタムが考えたものとなりました。
このようにチェスカチェアは複雑な歴史を持っている椅子なんです、、。
とはいっても、チェスカチェアにはブロイヤーのこだわりが詰まっています。
ブロイヤーはこの椅子の他にもスチールパイプを使用した椅子をいくつかデザインしており、その中でも「最も有名な金属製の椅子」の一つと言われるほどの名作です。
実際に座ってみると、この片持ち構造による適度な柔軟性が快適な座り心地を生んでおり、実際に座っていると片持ち構造により座面が少し弾むような感覚があります。
見ただけだと片持ち構造なので座っているときに脚が折れないか不安になるかもしれませんが、可撓性(元に戻る性質)を持つスチールパイプの脚がしっかりと支えてくれます。
座面と背もたれは籐(ラタン)張りなので通気性もよく、硬くないため座ってて腰が痛くなりにくいのもいいですね。
この椅子は福岡東スタジオに先日オープンした新モデルハウス「平屋ベースの庭とつながる上質な木の家」に置かれています!
お打合せやご見学の際に座ってみてください!
今後も様々な名作チェアをご紹介していきます!
お楽しみに!
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