
共有名義のメリット・デメリット
はじめに
本日は、共有名義で物件を購入する際の注意点について解説します。共有名義とは、複数人が物件の持分を所有する形態のことを指します。
共有名義とは
共有名義とは、一つの物件を複数人で所有する形態を指し、例えば夫婦で持分を3分の1ずつ持つケースなどがあります。持分比率は家庭の事情に応じて変動し、登記の際に決定されます。
共有名義での住宅ローンの種類
- 夫婦連帯債務
- 夫婦が共同で住宅ローンを組み、合計額を返済する形態。
- 例:6,000万円のローンを夫婦が連帯して借りる。
- ペアローン
- 夫婦がそれぞれ個別にローンを組む形態。
- 例:6,000万円の物件に対し、夫が4,000万円、妻が2,000万円のローンを組む。
共有名義のメリット
- 借入額の増加
- 夫婦の収入を合算できるため、単独名義よりも多くの融資を受けられる。
- 結果として、選べる物件の選択肢が広がる。
- 住宅ローン控除の適用
- 夫婦それぞれが住宅ローン控除を受けられる。
- ただし、控除額は持分比率に応じて決定される。
共有名義のデメリット
- 離婚時の問題
- どちらが住むか問題
- ローンの支払い問題
- 連帯債務やペアローンの場合、どちらかが支払いを停止すると、もう一方が負担することに。
- 売却の難しさ
- 市場価値がローン残債を下回る「オーバーローン」の場合、売却が困難になる。
- 名義変更の贈与税リスク
- 夫の持分を妻に譲渡する場合、贈与税が発生する可能性がある。
- 相続時の問題
- 物件の持分が細分化され、相続手続きが煩雑になる。
- 相続人が増えると、売却時の手続きが複雑化する。
まとめ
共有名義はメリットもありますが、特に離婚時や相続時にはデメリットが大きくなります。住宅購入を検討する際には、将来的なリスクも十分に考慮し、慎重に判断することが重要です。
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