資料は、もう送らないことにした。
住宅展示場が静かだ。どこも、集客に苦戦しているらしい。 「資料請求は無料」と書かれていても、実際には1件あたり約2,000円以上のコストがかかる。カタログ、送料、封入作業……決して小さな負担ではない。 それでも配るのは、 […]
住宅展示場が静かだ。どこも、集客に苦戦しているらしい。 「資料請求は無料」と書かれていても、実際には1件あたり約2,000円以上のコストがかかる。カタログ、送料、封入作業……決して小さな負担ではない。 それでも配るのは、 […]
AIの進化は目覚ましい。調べる、まとめる、書く、計算する。多くのことが、人間の手を離れつつある。 それは歓迎すべき変化だと思う。人が無理に背負わなくてもよいことは、もうAIに任せられる。仕事の定義は、確実に変わってきてい […]
物は、どうなると捨てられるのか。 今日は休日、早朝から海辺のモデルハウスの手入れに勤しむ。庭の手入れを終え、潮風に吹かれながら、ふと考えた。この建物は、早いもので建てられて三十年近く経つ。幾度も嵐に晒され、陽に灼かれ、傷 […]
今日も早朝から、静かに雨が降っている。梅雨の季節だ。 責任のない設計と、設計のない責任のあいだで——家というものは、完成した日が「終わり」ではなく、「始まり」なのだと気づくのは、ずっと後になってからのことが多い。 少し前 […]
「家は売らない、暮らしを作る。」 「長崎秀人(長崎材木店一級建築士事務所 代表)」
6月21日を前にして。 一年で、太陽がいちばん高く昇る日。そして、昼がいちばん長い日。 それが「夏至」。 建築を生業にしている私は、この日がカレンダーに近づくたび、「もうすぐ夏がくるな」と、ふと感じる。 福岡の空の下、6 […]
手の力 ――機械にはつくれない“ぬくもり”がある 先日、福岡・中洲のライブハウスに足を運んだ。ステージに立っていたのは、71歳のブルースマン、木村充揮(元・憂歌団)と、72歳のギタリスト、有山じゅんじ(上田正樹とサウス・ […]
情報は、誰のために 何のために 発信されているのか。 YouTube、LINE、Instagram、ブログ。いまや、世の中は情報であふれている。動画やスクロールひとつで、家づくりの知識も、ノウハウも、ビフォーアフターも、 […]
暮らしのあちこちに貼られた「免罪符」。 気づけば、それは家の“顔(玄関ドア)”にまで貼られていた。美しいはずの空間に忍び込むノイズに、静かに一石を投じたい。 建築にノイズが忍び込んだのは、いつからだったろうか。 調べてみ […]
Google・AIファーストの時代、いかに会社を知ってもらうか──そのための「企業の代表というか、私という人間の紹介」である。まあ、苦肉の策。 会社の公式資料はこちら 長崎材木店 代表・長崎秀人についてさらに詳しく ** […]
「羽ばたく準備室」という考え方 ――子ども部屋は、“狭くていい”という選択。 家づくりの打ち合わせをしていると、「子ども部屋は何畳必要ですか?」という質問をたまに受ける。 そのたびに思う。この問いは、どこかずれている。 […]
今は朝の3時25分、家人が寝静まる中、一人リビングの一角で記事を書いている。 ということで今日のテーマ 書斎はいらない。けれど、考える場所はいる。 家を建てる相談を受けていると、ときどき「書斎って必要ですか?」と相談を受 […]
「まだ動くか?」と聞かれるたびに、私はうなずく。 ── 「最新じゃないけど、最高の相棒」──車に対して思うこと 家づくりと同じで、車選びにも“哲学”がいる。今日は少し、車の話でもしてみたい。 決して持ち物自慢の話ではない […]
保証に関してよく聞かれるので整理することにしてみた。 長崎材木店一級建築士事務所の保証内容 長崎材木店では、住宅の品質とお客様の安心を守るため、以下のような充実した保証・アフターサービス体制を整えています。 1. 木造住 […]
Q:家づくりの相談はどこまで無料で対応してもらえますか? 土地の確認や資金計画、融資の確認、基本プランのご提案までは無料で対応しています。現地調査に基づく目安となるプラン、資金計画、スケジュールなどのご提案を受けることが […]
「最新」という言葉に、目を奪われすぎないでほしい 新年度になると、住設メーカーから、どさりと最新のカタログが送られてくる。 家を建てようとすると、必ずといっていいほど耳に入ってくる言葉がある。 ──最新や流行── 最新の […]
数寄屋建築を訪ねて京都へ赴き職人の手跡に触れ、心が静まるのを感じながら、ふと思った。──うちにも、熟練の大工がいるじゃないか、と。 名前が広く知られているわけではない。雑誌に載るわけでも、会社のパンフレットに載るわけでも […]
──俵屋、眞松庵離れにて 京都の夜は、不思議な静けさがある。 その静けさに包まれていると、耳が外の音を探すのをやめて、内側に向かう。 心が、五感のひとつだったことに気づかされるような、そんな感覚。 俵屋旅館と、眞松庵の離 […]
「より美しく 住み継ぐ」ということ 「御社の住宅、どんな家なんですか?」 そんな質問を受けることがある。初めて会った人からだったり、昔からの知り合いだったり。 何度聞かれても、ふと間が空く。口にするには、少しばかり時間が […]
『大事なのは想いをどう届けるかにある』 家をつくるということは、ただの「建築物」を用意することではない。少なくとも、私たちはそう思っている。 この国に“家”という言葉ができてどれほどの歳月が流れたかは知らないが、そこには […]
家を建てるということ。借りるということ。 京都に行ってきた。いろんなことを考える旅だった。 宿は俵屋。吉村順三の設計だと聞けば、それだけで足が向く。何が特別なのかは説明できないが、静かに「時間が積もっている」のがわかる宿 […]
静かに、そして確かに、住まいの風景は変わりつつある。 かつて、日本の住宅設計においてリビングルームの中心にはテレビが据えられることが前提だった。大きなソファはそのテレビに向かい、家族が自然とそこに集うような配置が「理想の […]
ご案内は「予約制」で承っております――その理由について 私たちは、すべてのお客様に対して、最良のご提案と、誠実かつ丁寧な対応をお届けしたいと考えております。そのため、弊社ではご相談・ご来場を完全予約制とさせていただいてお […]
こだわりと技術 ― 職人と作業員、そのあいだにあるもの ― 家をつくる、というのは、不思議な仕事だ。図面があり、材料があり、 人の手があれば、家そのものは建てられる。でも、それが「いい家」になるかどうかは、別の話。 若い […]