業界の裏話。よくある土地探しの間違い。エージェントといい土地探しませんか?
少し売り込みっぽくなるのをお断りしつつ文書を書いてみることとする。でも本音の話。
よくある話し(福岡で注文住宅を建築希望のAさんの場合)
一般の人でも簡単に検索出来るインターネットで「土地」発見!
「場所」も「大きさ」も希望通り、価格もほぼ予算内だ。
早速、不動産屋さんに電話をしてみると、すでに他のお客様が検討中とのこと……またか……Aさんは、マイホームを手に入れるために、土地探しの真最中。
一生懸命インターネットで情報を収集したり、チラシや宣伝にもよく目を通しています。
しかし、なかなか希望する土地にめぐりあうことはできません。また、たまに見つかったと思っても既に別のお客様が検討していて「2番手」ばかり。
なぜこうなってしまうのか?
それは、「土地探し」のやり方を間違っているから。
こんな土地の探し方をしていませんか?
● 一般的なインターネットで情報収集(アットホーム・スーモ・一般的な不動産サイトなど)
● 不動産情報誌から情報収集
● フリーペーパー・チラシから情報収集
● 住宅会社にいい土地があればと漠然とまかせている。
残念ながら、上記のような土地の探し方では、希望の土地にたどり着く確率は非常に低いのです。なぜなら、土地の情報があなたのもとに届くには順番があるのです。
土地情報が公開される順番について詳しく説明します。
①・既存の見込み客への提供:
・不動産屋さんは、土地売却の依頼があると、まず以前から土地探しの依頼を受けている見込み客に優先して土地情報を提供します。その中でも購入意思の高い顧客から優先です。
これは、直接の依頼を受けているお客様が不動産業者にとって優良なお客様だからです。広告費をかけずに売却できるため、自分の見込み客に希望に近い物件情報を提供します。成功すれば、不動産業者は売り主と買い主の双方から仲介手数料を3%+6万円得ることができます。 物件が2000万円ならば双方から約66万円合計の132万円が手数料として懐に入ります。かなり美味しい。
②・懇意にしている住宅会社への提供:
・次に、不動産業者は懇意にしている住宅会社に土地情報を提供します。住宅会社は自社の顧客に対して住宅建築を行う見込み客を多く抱えています。
また住宅会社としても掘り出し物であればその場で現金で買い付けたり、建売住宅を建てるために即決で現金で仕入れたりよくします。もちろん手数料も払ってくれます。
この様に過去に一度でも度取引が成立すると、現金で即決で仕入れてくれたり、不動産購入希望客の情報を提供してくれるたり勝負が早い為、良い情報は優先的にそちらの方に流れる。つまり、土地情報は懇意にしている住宅会社に流れていく傾向があります。一般顧客の様にローンなどの心配もせずにその場で商談成立で物件価格が2000万円ならばこちらの手数料も双方両手で132万円が懐に入ります。こちらもかなり美味しい。
次に
- ③不動産情報ネットワークへの公開:
- 不動産情報ネットワークは、業界内の会員限定のサイトで情報が公開されます。不動産業者同士が情報のやりとりをする場所です。不動産業者はリアルタイムで物件を調査・チェックし、情報を共有します。ここでの業者の仲介手数料は地主である売主からの手数料3%+6万円のみです。つまり66万円の手数料収入。上記の手数料の半分です。後の半分は顧客を成約させた業者の取り分となります。業界用語で手別れ。美味しいさも半減。
- でも、この段階でも優良な土地情報が流通しています。
- ④そして最後に一般のホームページやSUUMO、アットホームなどの不動産情報サイトへの掲載業者にとっては広告費がかかります。業界用語で流通物件とも言います。手数料も片手て別れで旨味も半減。更に広告費分マイナスです。:この様にしてやっと土地情報が一般のホームページや不動産情報サイトに掲載されます。ここで初めて一般の人々が閲覧できるようになりますが、残りの物件なのですがさらに競争が激しくなります。一般の消費者だけでなく、上記の手順で情報を得ることのできなかった顧客を抱える不動産業者、住宅会社も情報をチェックしていくのです。すぐに購入希望者が現れるため、正直早い者勝ち。(こっそり教えますがSUUMOカウンター。紹介するのに無料といいつつ住宅会社から紹介手数料を取っているのです。)
以上が、土地情報が公開される一般的な順番。優良な土地情報を早く手に入れるためには、情報の川上にいる、売買が得意な不動産業者に相談することやサポートを受けることが重要。彼らは土地市場の動向や情報の入手経路に詳しく、優良な土地を探すためのネットに出る前のありとあらゆる情報網を持っています。そもそもネットに転がっている情報など皆んな見れるため情報でも何でもありません。
⑤最後の最後に出てくるのが大型分譲地の売り出しなどの大量チラシ。実際問題、情報を得るのもこの機会が一番多いのかも? 業者としても広告費がかかりますがしょうがありません。しかし、当然のことながら新聞を購読していない場合には、チラシ・新聞からの情報を得ることができません。また多くの人が見るのでライバルも多い。
この様に①~⑤のような手順で「土地情報」は消費者のもとに届けられます。
では優先的に「優良な土地」の情報を手に入れるには?
結論。
「優良な土地情報」を得るためには、ネット社会が全盛の今でも自分で探すのも相場を掴む為にも大事ですが、正直「土地探しについて専門の不動産業者」に物件探しをお願いするのが一番。本当の美味しい情報はネットの中には転がってはいません。
しかし、ここで問題があります。それはどこの業者に頼めばいいのかわからない。ということです。
ひと口に「不動産業者」」といっても、色々なタイプの業者があり、得意分野もそれぞれ違います。例えば
● 賃貸アパートや貸家を多く取り扱っている会社
● 自社の物件を賃貸している会社
● 不動産の管理をしている会社
● 宅地の分譲や開発をしている会社
● 不動産の売買を主におこなっている会社
● 上記の全てをおこなっているオールマイティな会社
これらはすべて「不動産業者」。
お医者さんに内科や外科、眼科に皮膚科などさまざまな専門分野があるのと一緒で、実は「不動産業者」にも専門分野があり賃貸業務を中心に業務をおこなっている会社に「土地探しをお願いします」といってもまるで畑違い。これでは、「優良な土地」の情報を手に入れることは出来ません。
優良な土地情報を手に入れるには、「あなたが希望する地区に強い(情報をもっている)売買が得意な「不動産業者」にお願いしなければいけません。
しかし、実際には売買が得意な「不動産業者」を見つけるのは困難で看板に「○○不動産」と書いてあるだけで、一目見ただけでは得意分野・専門分野が良くわからないのです。また、会ったことも話したこともない「不動産業者」に、いきなり「土地探しをお願いします」と言うのも一般の人には勇気がいるもの。
(なぜか不動産屋は入りにくくて敷居が高い?)
そんな時に頼りになるのが土地情報や建築基準法の法規に詳しいプロの宅地建物取引士や設計士。あなたが「希望する“家づくり”ができる土地」を一緒に探します。
さてここからは宣伝、我々長崎材木店はグループ会社に不動産会社を持ち同じオフィス内で仕事をしているのです。そう、すでにあなたは不動産会社の敷居を超えているのです。
海外ではreal estate agent” と呼ばれる専門の人たちがいる程です。この様な人たちを味方につけましょう。不動産は不動産、建築は建築プロがいるのです。
私たちはチームで動くエージェントなのです。
また意外かもしれませんが、土地といっても、すべてが住宅を建てることができる土地でなのでありません。
家が建てれない農地や、工業専用の土地であったり、マイホームを建てるにはそれにふさわしい場所があってさまざまな法規制や、水道や電気・ガスの設備状況など土地を購入する前には事前にチェックしなければならないことがたくさんあるのです。また自然の豊かな田園地帯のように、いくらでも土地が有る様に見えますが農地専用地域の様に法律の規制により建てられないエリアがたくさんあります。
希望の土地の大きさや、値段、場所などの条件をじっくりヒアリングした上で、プロとしてのアドバイスを行ないながら、あなたの希望条件を満たす「優良な土地」をあなたと一緒に探します。
そこで一言アドバイス。「土地探しは椅子取りゲーム」これは肝に銘じておいてください。
ステップ①
希望する土地の「大きさ」「価格」「場所」などの具体的な条件をしっかり伝える。
いい土地があったら紹介してくださいではいつまで経っても情報は流れてきません。
不動産業者はよりお金になる成約度の高い具体的な顧客に情報を優先的に流していきます。
希望する地区での情報が上がってきた場合。即座に土地の市場性・価格・相場など、公的資料(公示価格・路線価)をもとに考慮し、その条件が妥当かどうかプロの目で判断しアドバイスします。
また土地購入に係る諸費用などについてもお伝えします。
ステップ②
購入資金の準備、住宅ローンの事前審査などを受ける。
「土地探し」を依頼する場合には、希望した物件が見つかった場合に買付証明書といった土地の購入申込書を物件元の不動産会社に流します。業界のルールとしてこの買付証明書を先に出した者に土地購入の優先権が与えられます。しかしながらすぐに決断しなくてはならず、すぐに購入することができる資金を準備する必要があります。せっかく希望した物件が見つかっても、手付金が用意できない場合や、住宅ローンの審査に時間がかかる場合には、「不動産業者」は「すぐにお金を用意できる人」を最優先に「優良な土地」を売ってしまうからです。ですから、「土地探し」を依頼する場合には建物の予算を把握しつつ同時に購入資金について準備をする必要があるのです。住宅ローンなど借入が必要な場合は、金融機関との事前審査交渉もおこないます。
ステップ③
「売買が得意な不動産業者」に可能な限りの土地探し条件の具体的な情報を流します。
「希望する条件」と「購入資金」の準備ができたら、その地区に強い(情報を持っている)売買が得意な「不動産業者」に土地探しを依頼します。また、広く情報収集をおこなうため、「不動産の流通ネットワーク」を利用し、その他の不動産業者にも、積極的に希望に合致する土地情報を流すように求めていきます。
ステップ④
「不動産業者」から集まってきた情報を選定し選抜しすぐにお知らせし致します。
「不動産業者」から情報が入ったら、プロの目を通して選定選抜し、すぐにその情報をお知らせします。なぜなら、土地は、マイホームと違い、「唯一無二」(他に同じものがない)のものだからです。購入できるチャンスを逃がしてしまうのが一番の損失です。
土地探しにはスピードと購入資金の事前の準備が必要。
すぐに購入の可否を判断できるスピードは「土地探し」をおこなう上では重要なポイント。当然のことながら住宅を建てれるための法規制や周辺環境などのチェック事前におこないます。また土地を購入する場合、銀行による住宅ローンの融資の為の仮審査をとっておくことは、土地を巡った椅子取りゲームに勝利する必須の条件となります。
土地探しは入念な下準備が必要なのです。前述の様に、椅子取りゲームと言っても過言ではありません。
人生で何度もない大勝負、宅地建物取引士や設計士のプロの力を利用して素敵な土地を一緒に探してみませんか?
皆さんが良い土地に巡り合うことをお祈りして筆をおきます。
【拝】