アジア基準あっても良くないですか?
今、タイにいる。移動の列車の中でスマホ一つで書いている。エアコンは無い窓を開け放したオープンエアー。
写真は昨日見学した100年前の別荘建築。
アメリカ人の建築家でもありシルク王のジム トンプソンの設計した建物。
額縁の中に見えるのは本物の外の景色。
まるで絵画の様である。
この窓には、ガラスも入ってないし網戸なんて忌まわしい物もない室内の暗さのお陰で外のグリーンが美しい。
タイにも虫がいるのに網戸がない。
網戸が嫌いな私としては羨ましい。
不思議に思っていたのだが現地に来てみてよく分かった。
オープンエアの暮らしの為、網戸をしたってきりが無い。当時は蚊帳で寝ていたのであろう。そういう事かな?100年前の建築の話。
エアビで出たとこ勝負で世界遺産のアユタヤに宿を取って泊まるのだが、寝る部屋にはエアコンが付いていた。もちろんガラス窓、やはり網戸はない。バスは無しシャワーのみである。暑い国なので汗を流すシャワーで充分。体を温める必要がない。
さて、オープンエアーが心地よい。生きているって感じ。我々の住宅業界。壁の隙間気密をc値などと言ってミリ単価で極限まで競い合う。ヨーロッパ基準の元の温暖化対策。国の政策としてやれと言われればやりますが、行き過ぎた高気密住宅っていかがなものでしょう。電気で動く自動車よりもオープンエアーを感じるオープンカーみたいな住宅の方が人間らしいけどなー。日本は四季が有るので一工夫いるかもしれないがスペック偏重主義に陥ってしまうと窓の小さなつまらない家になってしまう。スペックを求めるならマンションが良いのかも?という事でアジア基準も有っても良いのでは?
今の列車の中、照明もエアコンも付いていない。忙しく扇風機が回っている。窓に風を感じる。エコって言葉嫌いだが本当のエコかも?
これ、生で肌感覚で感じた情報、生きた情報は現場にしか無い。
ps 今、バンコクのマンションの一室に入った、後付けであろうか?網戸があった。
またアップします。