名もなき職人の手仕事
大工職人、左官職人、建具職人、襖畳職人、瓦職人、樋板金職人、庭植木職人。
今回の二ヶ月に渡る自宅の改修に携わってくれた職人たち。
地域の職人である。
昔の家を改修修繕するには本物の職人の手が欠かせない。
アルミサッシなんて使っていない。木製の建具である。
全て手作業で修復していく。
老練熟練の職人を必要とする。
木、土、紙、イグサ、全て自然の素材である。
古いものを修理修繕しながら作り上げていく作業。
修復といっても過言ではない。
伝統的な日本の家屋は細部に渡るまで職人の手が込められている。
さまざまな工夫と知恵が凝らされている。名もなき職人の手仕事である。
現代においては修理とは言わず
古いものは新しいパーツへと単純に交換されてしまう。
修理して使うという文化も絶滅しつつある。
使い捨ての文化。いつの頃からそうなったのであろう。
現代の合理化された新建材を使った家づくり。
現代において、
本物の職人と呼べる人たちはどれくらいいるだろう。
本物の職人のいる私達は幸せである。
本物の職人に感謝したい。
長崎材木店一級建築士事務所 代表 長崎秀人