この時期になれば必ず話題に上がる断熱のお話。
少し肌寒くなってきた。今日は鍋でもしょうか。
水炊きかな、福岡、博多の人は知っていると思うけど
野菜は絶対にキャベツでなくてはいけない。
白菜を入れると似て非なる別物になってしまう。
さて、この時期になれば必ず話題に上がる断熱のお話。
断熱材をセルロース、羊毛、グラスウール、イソシアネート系、ネオマフォーム何を使うか、
外張り断熱、充填断熱、基礎断熱、床断熱、床下エアコン、小屋裏エアコン。
これらは手段の問題であり目的ではない。
適材適所、ケースバイケースで処方していけば良い。
ということで、断熱性能に関して
断熱性能は、単純に高めていけばいくほど快適になるわけではない。
もちろん、断熱性が低ければ居住空間の快適さは損なわれてしまう。
それは避けなければならない。
等級で行くと断熱等級5もしくは6ぐらいが一番コストバランスに優れる。
断熱等級7も施工可能であるが性能に比例して費用が弓なりに上がってしまう。
重要なのは一定の断熱性を確保しつつ、
冬は太陽の熱を効果的に取り入れ、夏はその熱をどう遮るか、そのバランスにある。
窓の位置や日射取得と遮蔽を適切に設計することで、
住まいの快適性を保ち、コスト面でもバランスの取れた暮らしを実現しなければならない。
例えばUA値など、断熱性能を上げていけば上げていくほど窓などの開口部が小さくなり
閉塞感が高くなる恐れもある。
結果景色や冬場の太陽の恵みなどの恩恵を受けにくくなってしまう。
土地にはそれぞれ独自の魅力があり、広がる空や遠くに見える山々など、
その景観や環境を取り入れることで、内側の空間がより豊かに感じられる。
また、お庭を施すことで、緑を身近に感じながら、建物と自然、風景をつなぎ、
その場所でしか得られない特別な魅力を引き出すことができる。
私たち設計士は、そうした土地の特性や顧客の個性に合わせ、
一つひとつ丁寧に設計し、オーダーメイドの空間づくりを意識しつつ
自然の要素や快適さのバランスを取り入れた、魅力的な空間作りを意識し実現しなければならない。