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建築週間

先日、東京に行く機会があり、

以前から見てみたかったフランク・ロイド・ライトの自由学園明日館を訪ねてみた。

ライト建築はペンシルベニア州南西部に建つ「落水荘」(カウフマン邸)にはじまり

結構な数見て回ったがこちらの自由学園明日館は

公開タイミングが合わず毎回ペンディングとなっていた。

池袋駅から歩いて5分程度。

外観は典型的なプレーリースタイル。

中に入る。ホールまで進む。

 

ライトお得意の。低い天井に大きな吹き抜けによるドラマティックな空間

天井に簡単に手がついてしまう

正面には木の桟を使ってステンドガラスを模したガラス壁面。後ろには大谷石を使った暖炉

隣の階段を上がると現在はカフェとなっているが食堂。

 

カフェでお茶を飲む。ただそれだけ建築が語りかけてくる。

 

さて、ついでにといってはなんだがその足で江戸建物博物館まで行くことにした。江戸期以降の建物群が移築され公開されているのだが

目的は前川國男邸。

1942年(昭和17)なんと戦時中の建物である。

若い頃から度々訪れ見ているが、毎回その建築の洗練度に目が洗われていく。

凛として美しい。素敵な建築である。

建築の美しさはやはりプロポーションと空間バランス。

決して華美な材料であったり突飛なデザインではない。

その辺にある何気ない材料を使っていかに美しく見せるか、これが建築家の技なのであろう。

デザインに流されることなく何気なく、しかし計算され尽くしている。

名建築とはそういうものであろう。

 

※前川國男について

ル・コルビュジエ、アントニン・レーモンドの元で学び、モダニズム建築の旗手として、第二次世界大戦後の日本建築界をリードした人物。丹下健三、木村俊彦、横内敏人は前川事務所の出身。

 

 

 

 

 

 

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