福岡県注文住宅 | 株式会社長崎材木店一級建築士事務所 | 設計士と作る素敵な家 自由設計デザイン
「福岡注文住宅」

TEL092-942-2745

営業時間 9:00〜18:00 (水・木曜定休)

代表のつぶやき

CAPTAIN'S TWEET

エアコンに関する注意点 昭和64年(1989年)問題

新築住宅を建てる際、多くの会社はエアコンの選定を施主に委ねることが未だ一般的である。そのため、安いということで量販店でエアコンを購入するケースが多く見られる。しかし、新築の注文住宅において、アパートや中古住宅のように後からエアコンを取り付けるのは、やや残念な選択とも言える。車でさえエアコンが標準装備されているのに、新築住宅で後付けするのは非合理に感じてしまう。

量販店は豊富な品揃えと安価な事が魅力だが、エアコンの選定に疑問が残る。量販店の販売担当者は、家の間取りや部屋の広さを確認するものの、建物の築年数や断熱性能、省エネ性能について詳しく尋ねることはまずない。そのため、一般的な「畳数基準」に基づいてエアコンを推奨されることとなる。

実は、この畳数基準は昭和64年(1989年)頃に制定されたもので、現在の新築住宅の断熱性能とは大きく異なる。うっかり昔の基準に合わせたエアコンを選んでしまうと、新築住宅には必要以上に高性能な機種を勧められるケースが多くなってしまう。量販店の販売マニュアルでは、クレームを避けるため、余裕を持った性能のエアコンを勧める傾向がある。

量販店で安く買えたようであるが、能力の高いエアコンは当然ながら価格が高くなる。本来よりも大きなモデルを購入することで、さらに余計な出費がかさむ可能性がある。必要以上に高出力のエアコンは、短時間で冷暖房を完了させるため頻繁にオン・オフを繰り返し、消費電力が増えることとなる。適正なサイズを選ぶことで、より効率的な運転が可能になる。また一度過剰なエアコンを選んでしまうと、その後の買い替え時にも同じサイズのものを選ぶこととなりその結果、長期的に見ると不必要なコストがかかり続けてしまう。

新築住宅におけるエアコン選びは、設計段階から計画的に進めることが理想。設計士に依頼し、住宅の断熱性能に基づき冷房負荷・暖房負荷の数値計算を行った上で適切なエアコンを選定することが重要。特に、高気密・高断熱住宅では、従来の基準とは異なるエアコンの選び方が求められる。

適切なエアコンを選ぶことで、無駄な出費を抑え、快適な室内環境を維持しながらランニングコストの削減につながる。目先の価格だけでなく、長期的なコストや省エネ性能を考慮した選択が重要。

ポイントとしては

  • 設計士と相談し、冷暖房負荷を数値計算する
  • 新築住宅の断熱性能に適したエアコンを選ぶ
  • 過剰な性能のエアコンを避け、適正サイズを選定
  • 新築時にエアコンの設置工事を行い、美観と性能を向上させる
  • 長期的なコストを考慮し、省エネ性の高い機種を選ぶ

まとめ

新築住宅のエアコン選びは、量販店の販売員に任せるのではなく、設計士などの専門家と相談しながら住宅の断熱性能に基づき適切なものを選ぶことが重要。過剰な性能のエアコンを選んでしまうと、初期費用だけでなく、ランニングコストや将来の買い替えコストにも影響を与えてしまう。せっかくの注文住宅だからこそ、エアコンの選び方にもこだわりたい。

ここまで丁寧に書いたのだが私が声を大にして言いたいのは

住宅会社がいくら断熱性能にこだわってます。耐震性能にこだわってますなどと言ってもエアコンは量販店任せというのはいかがなものか

柱や筋交の位置などを記入した設計施工図も持たない量販店の工事業者がエアコンダクト用の穴あけ工事を行った場合、最悪の場合、家の性能や美観は台無しになってしまう恐れがある。建築に対する愛がないのである。悪くいうつもりはないのだが、彼らは一件いくらで量販店に雇われた業者なのだから。新築もアパートも中古の現場も関係ない。とにかく早く安くすることが資本主義経済の中では求められる。

それを回避するにはエアコンの配管や設置工事を建築と一緒に行うことが求められる。後付け工事と比べて美観上の問題や工事による筋交の欠損や断熱気密性能低下のリスクも無くなる。何千万もする注文住宅を作るのに何万か安いというだけで量販店に工事を頼むのは不条理である。

我々においても、売上げや利益の為にで弊社にてエアコン工事をしたいというわけではない。一手間かかるのであるが我々の作品を愛するが為の思いである。こ理解の程よろしくお願いしたい。

断熱に関して詳しく知りたい方はこちらをどうぞ

代表のつぶやき 一覧へ

S