あかりについての考察。
前回のあかりの続きについて
ダイニングテーブルに下げるペンダントの高さについて
基本形は床より1400とする。
テーブルが700の場合、テーブルから700上がったところ
1400をランプの中心に設定するというのがメソッド
考え方としてはあかりの重心を落とすという考え方。
重心が下がるとくつろぎ感を演出できる。
余談だがトイレの照明も座って使うという意味では床から1400と角に低くつけても面白い。
基本天井はモグラ叩きのようなダウンライトは極力使わない。
綺麗な天井を作り壁にブラケット照明をつける。
ブラケット照明をつける場合は床より1850というのが私たちの考え方。
アッパーライトで天井を照らすという手法もあるが印象が少しぼやけてしまう。
ダウンライトを入れる場合、注意していただきたいのが決して四隅を照らさないこと。
四隅を照らしてしまうと陰影がなくなりつまらない空間になってしまう。
イメージとしてはホテルのBARなどの照明。極力しぼっている。
ただし基本は基本、いろいろな諸条件で設定は変わってくる。
例えばダイニングテーブルを挟んで、海や山、樹木など素敵な景色がある時
できればその場合、椅子に座った状態で
窓などの開口部をかわしたところにペンダントを持ってきたり
テーブルから700につけたとしてもできるだけ光源の見えない小さなランプにしたり
移動できるスタンドライトなどを使ったり、
ダウンライトのスポット集中配灯で処理したり
基本はあれど微調整は必要となる。
大事な考え方はみんなで明かりを囲むという感覚。
盲信的になってもつまらない。
基本的な考えとしては照明を絞って重心を落としダウンなどで四隅を照らさないこと。
これだけで大人っぽい素敵な空間は演出される。
と言いつつも、家は家族のためのもの、「明るい」という空間も
子育て世代にとっては大事なキーワード。
ではこの矛盾をどう解決するか
ペンダント照明(ダイニングテーブル)
ブラケット照明(壁際に)
ダウンライトだけに頼らない(多灯モグラ叩きと四隅には使わない)
※基本的な目的、用途として壁を綺麗に照らすため。外の景色の視線を照明で遮らない。
ライティングレール(いつでも照明を付け加えることができる。)
スタンドライト(読書灯として)
調光式スイッチ(一つあると便利特にダウンライトに仕掛ける)
シーンによって明かりを変えるというテクニック。
今はLEDなので小さな充電式など便利なあかりも出ている。
笑い話
北欧に行った日本人がそんなに暗い部屋で目が悪くならないのかと尋ねると
メガネの多い日本人こそどうなんだと笑われてしまったという笑い話がある。
本を読むときは読書灯、くつろぐ時は照明を落とす。
つまりタスク&アンビエントである。
機能としての照明、空間環境としての照明。
二つのあかりを使い分ける。
PS
真っ昼間に見るホテルのBARほど幻滅するものはない。
何か見てはいけないものを見てしまった感じ、白々しい残念幻滅。
豆知識
LEDとはネットで引くとLight Emitting Diode 発光するダイオード(半導体)
LEDは眼にみえる領域の周波数しか出していない。結果電気代も省エネ。
もっとわかりやすくいうとレコードとデジタル音源の違い。
さらにわかりやすくいうと演出力が少し劣ってしまう。ただしアナログとデジタルの僅かな違い。うんちく親父の戯言。
肉や赤ワインを食べたり飲んだりする時はキャンドルや白熱灯が望ましい。
いよいよ、白熱灯も手に入りにくくなってきた。買い溜めしておくかなー
旧式のオーディオでレコード音楽を聞く。白熱灯のもとで