町の小粋なレストラン
最近、町のグルメがブームみたい。昔から好きでよく行っている。
地域にひとつか二つぐらいはあるはずの料理屋。
奥さんが注文を受けて奥の厨房で親父さんがフライパンを振る。
知らない街でふらりと寄って、店の面構えや、看板のふるそうなを目指して入っていく。
風雪でドアがくたびれているのは長く続けている証拠。ただし磨き込まれている。
当たりの確率が高い。
正直、当たり外れは大きい。当たればラッキー。外れると微妙。
わたしは行き当たりばったりで決めていく、グルメサイトなど一切見ない。
味覚のレベルは人それぞれ、赤の他人の情報なんて当てにならない。
食べ物屋は自分だけのお気に入りコレクションにする。
町のレストラン以外もお気に入りのBAR、町中華、餃子屋、焼き鳥屋なども同じ感じ。
当たり外れが多いのも面白い。
ということで、住宅業界を私なりに食べ物屋に例えると以下の様になる。
【ハウスメーカー】
大手全国チェーンレストラン メニュー表がしっかりある。
全国に10社程度が存在し当たり外れはない。味や品質は80点以上。
全国統一の安心な接客、品質、価格。ただし画一的な味。
わかりやすくいうとロイヤルホストやジョリーパスタ、CoCo壱。
【工務店】
町のレストラン 、街中華、定食屋 壁貼り紙でメニューが書き殴ってある。数年変わってない。
良心的でびっくりするくらいうまい店は存在するであろうが外れると悲惨。
接客も商品も価格も品質もバラバラ。
量は多くて味は確かにうまいが、一般的に盛り付けはあまりオシャレではない。
フライパンを振るのに一心不乱の頑固親父のため、世の中の情報に疎いというか興味がない。
工務店に関して、敷居は比較的低いがとにかく当たり外れが大きい。多いと言われるコンビニでさえ5万7千社。
非住宅鉄骨、コンクリート造などを含めると、とにかく工務店は17万社と、数が多すぎる。それに加えて大手は10社程度。
これがハウスメーカーは安心という所以である。
でも実際に工事をするのは地力の無い、町場の工務店、これが実態。ライバルメーカーの施工を掛け持ちする会社もあるという。(笑)
【建築家】
有名シェフが作る料理屋
建築家協会登録人数 1400人、でも有名どころ売れっ子は一握り。
お値段はいいお値段がするがシェフの味に惚れ込んだ人にとっては値段は関係ない。
(料理の鉄人クラス)
「オテル・ドゥ・ミクニ」の三國 シェフ
「銀座ろくさん亭」の道場六三郎氏
「オーベルジュ」とは大自然に囲まれた郊外のレストラン。
シェフがその土地の食材を使って腕を振るう数名の宿泊施設を備えた
レストラン。オーナーが料理人であることが多く、
その人の料理を食べるために泊まりに行く。
【設計事務所】
料亭もしくは割烹(カウンターで作るという意味ではアトリエ系は割烹かな?)
ただし料理と違って基本自分では工事をしない。当然、施工責任は施工した工務店になる。
やや敷居が高い。盛り付けは繊細。修行を積んだ板前が一品をつくる。メニュー表はない。
設計事務所登録 9万7千社
と言った感じかな? しかし全国チェーン以外はどれも勇気がいる。
全国チェーン、味は安定値段も安心。外すこともないが画一的。
街中華、定食屋や町のレストランは数は途方もなく多い数く多いため当たり外れが大きい。
うまくて良心的な店に当たれば超ラッキー !
有名シェフの店は、好きな人にとって味はある程度担保されているのだが、なかなかのお値段。
料亭や割烹は多分美味しいのだろうけど、意を決してのれんをくぐってしまうとお店を出にくい。(笑)
一生に一回しか食べに行くことのできない料理屋。なかなか勇気がいる。
ということで
実は我々は、工務店と設計事務所のいいとこ取りをしている。
町のレストラン+料亭。つまり、町の小粋なレストラン。設計もするが施工もしっかりする。
自由設計の為、プライスリストやメニュー表はないが敷居は低く味は良心的、盛り付けは少し繊細に
修行を積んだ職人が、季節の(敷地を読み解き)一品をつくる。
こだわりのドレッシングと綺麗なサラダ(お庭)もおつけしている。
この辺が特徴でもあり違い。
また、見学会やYouTubeでも動画が見れる様にしている。
創業明治30年、うちの店の暖簾、くぐってみませんか ?
ググってもくぐらなければ、ほんとの味はわからない。(笑)