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LANDSHIPについて

LANDSHIPについて

若いスタッフは詳しい経緯を知らないかもしれないのでここに整理して記述する。

かれこれ20年ほど前、

海辺に誰も住んでいない、見捨てられた古びた建物があった。ご縁があり、当時、フルリノベーションを行い長崎材木店の海辺のモデルハウスとして使うこととなる。

海から見ると大地に根おろす船のように見えたため「LANDSHIP」とその当時、私が命名した。

 

4年程モデルハウスとして使った後、2008年ブランディングも兼ねて、友人とカフェでもしようと言うことで店名もそのまま「LANDSHIP CAFE」とした。

ここで店舗用にと厨房をつくり、カフェスペース併設。コンセプトはsurf &music良質な音楽を聴きながらくつろぐ上質な空間。

その後、運営はその中の一人がすることとなり、音楽の選曲と空間の提供のみとなる。

当時のマスターのコネで全国からミュージシャンが来て素敵なライブが繰り広げられていた。

当時は、西の「SUNSET」東の「LANDSHIP」と言われるくらいの人気のCAFEでもあった。

コロナを契機に14年続いたカフェの営業を2022年9月に惜しまれつつドックに入ることとなった。

2022年10月より私がリノベーション工事をすることとなり店舗からウィークエンドハウスへと一大リノベーションが執り行われることとなった。今回で3度目のリノベーションとなる。

店舗施設からウィークエンドハウスへのコンバージョン。「楽しむ」から「過ごす」へのコンセプトチェンジ。

コンセプトカラーはミルクホワイト、アッシュ、アンティークブラウン。極力余計なものは削り落とす。視界に入るスイッチやコンセント、照明はできる限り取り去る。

特にいい景色があって視線が抜けるところには注意したい。

ディティールにもこだわり、スイッチはアンティークタイプに交換。ドアノブなどピカピカ光る金色のブラスから鈍く光るニッケルに変更。

一番のこだわりどころはキッチン。最後まで回遊性を優先したアイランドキッチンか調理の一連の流れを海を見ながらできるペニンシュラキッチンか悩みに悩んだが、海を見ながら料理するというコンセプトのもとキッチンはペニンシュラキッチンに決定。これは大正解。煮炊きから水仕事まで海を眺めながら調理できる。

海を見つめる為だけに、視界から余計なものを取り去りキッチンを前にして180度全面に海を見渡すことができるように余計な壁も取り払う。

換気扇フードは極力小さいものを探してきて海を見るために、視界に入らないように高さを、床から2100とした。(普通は床から1750位)

そしてキッチンの水洗金具は極力小さくデザインされたものを特別に探してきて視界の邪魔にならないようにした。

またこのキッチン使わない時は置き家具のようのように使え、読みかけの本などを置いておくこともできる。(どちらかと言えばそちらの用途の方が多い。)

元々レジスペースであったところをパントリーにして冷蔵庫や食器棚オーブン、ゴミ箱など余計なものが視界に入らないようにした。

前面のピクチャーウィンドは床から600ミリとし一般の窓よりも300ミリ低く取り付けることで結果窓も大きくなり絵画のような景色を映し出す窓へ、まさにピクチャーウィンドである。また電動式のブラインドを組み込むことで強い西日もカットすることができるようにした。

浴室は天井の真ん中あたりにでっぱる形で2つもポコんとついていた照明を撤去し浴室の隅に小さなダウンライトを隠すように入れることで浴室の天井からその先の窓そして海へと視線が抜けるように設計した。

天井にうっすら撤去の後はあるけどご愛嬌。隅にある小さなダウンライト一つで十分明るい。

またレインシャワーをつけることで海から帰ってきてもそのままシャワーを浴びれるようにした。サーファーなら泣いて喜ぶような仕様。

トイレにはセンサー式のダウンライトを視線に入らないように隅の方にちょこんと配置することでスッキリさせた。扉を開けるとパッと明かりが灯る。気分がいい。

ホール等の照明はルイスポールセン。手が届くくらいに天井から垂らして、見せる照明はしっかり見せる。

テレビもインテリア空間を崩さないように収納棚に配置。使わない時はロールスクリーンで空間から消してしまう。

今回、苦心したのがリビングダイニングに装備したエアコン。単純に横側の壁際に持ってくればいいのだが海を見る視界には絶対に入れたくなかったのでキッチンに立って、背面部の内壁を10センチほどふかしてその中に隠蔽配菅。

ここが一番の苦心の為所。できあがれば誰も気づかないし苦心はわからない。でもエアコンが見える見えないで大きな違い。空間の品質は大きく変わる。気づかれないのがミソ。

造作の洗面所は古くなった器具やミラーなどを入れ替え使いやすくアップデートした。

2階は動画撮影したり編集したりブログ記事等を書いたりする為のスタジオとして利用。車の騒音なども聞こえない、聞こえるのは波の音だけ。また小セミナーや合宿、 ZOOM会議ができるプロジェクターも装備。このようにリモートワークなどができる施設としての参考として。書斎の施工例としても。

内部の壁の仕上げは、ミルクホワイトのマットなペイント仕上げ。インテリア小物に関しては海を感じさせるもの民族的なものアンティークなものを入れることにした。

グリーンに関しては隣地とのプライバシー確保の為、海辺の塩害に耐えうる植物を入れることとした。ワシントンヤシ、ビロウヤシ、フェニックスとさながらヤシの木の展示場でもある。

潮に強いと言うことでマグノリア系の白い花が咲くリトルジェム。夏にブラシのような真っ赤な花が咲くブラシノキ。素敵な香りのするティーツリー。料理に使えるローリエ、オリーブの木、ロシアンオリーブ。ローズヒップの実が採れるバラ科のはまなす。料理に使えるローズマリー。

外に出ると目の前はプライベートビーチ。浜辺で音楽を聴きながら焚き火をしたりグランピングどころかグラングランピングである。

昔、建築家ジェフリーバワのライトウイングジェットハウスや彼の理想郷ルヌガンガを見るためにスリランカまで訪ねて行ったが、コンセプトの根底にあるのかもしれない。

大工さんや職人さんの空いた時間に手伝ってもらったのだが10月着工で4月の完成ということで約半年。かなり時間がかかってしまった。リノベーションというよりもコツコツとレストアといった方がいいのかもしれない。

特に施工管理の鬼丸くんにはハラハラさせたり、迷惑をかけてしまった。メールやLINEでの指示出し。朝、出社すると施主が待ち構え、現場でも指示出し。世界一うるさい施主でもあり直接の会社の社長でもある私の面倒を、実際のお客様の現場を見ながらも半年間も黙って耐えつつも管理してくれて。(会社のスタッフはどれだけ大変な事かよくわかっているだろう。)

ここにお礼をいいます。ありがとうございます。よくぞここまで仕上げてくれました。

ガーデンの引地くんにも礼をいう。色々な海辺の植物についてのアドバイスありがとう。

ということで、ジェフリーバワの理想郷ルヌガンガもとい、私のこだわりや設計や建築の思想や理想が全て詰まったウィークエンドライフの為のモデルハウスついに完成。

リノベーションだけではなく新築を建てる場合のアイデアやキッチン周りの使い勝手、インテリアデザインの参考。長崎材木店のコンセプトや哲学、こだわりが随所に散りばられている。

例えば、窓周りをうるさくするカーテンが無い。その代わりブラインドやロールスクリーン。軒の出が1200以上出ている。よって雨樋もない。いい景色の見える方には網戸が無いし。台風時にはモロに影響を受ける海べたなのに雨戸もない。電線やアンテナを見せない工夫。照明は最小限。

 

今後は注文住宅やウイークエンドハウス、リノベーションのモデルハウスとして一般に公開いたします。

グラフテクトのキッチン(W2550)や食洗機。空間に対するキッチンのサイズ感や食洗機の実際に使った時の使い勝手や音の確認等体感することができます。

見学希望の方はスタッフにお声をかけていただければご案内いたしますし、現地での商談やお打ち合わせも歓迎いたします。

長崎材木店が作る空間をお楽しみください。

 

ちなみにCHAT GPTで調べたところLANDSHIPというワードは以下のような意味もあります。

「LANDSHIP」という言葉は、英語で「陸上の船」という意味があります。この言葉は、第一次世界大戦中にイギリス陸軍が初期の戦車を開発する際に使用された名称であり、車体の形状が船のように見えたことから命名されました。その後、この言葉は、架空の戦闘用車両を指す場合や、一般的な陸上車両の種類を表す場合にも使用されるようになりました。

「LANDSHIPデザイン」という手法は、建築物や空間を、陸上に存在する大型の車両や装甲車のような迫力や存在感を持ったものとしてデザインする手法です。この手法には以下のような特徴があります。

  1. 迫力のある形状とデザイン 建物や空間を、陸上に存在する大型の車両や装甲車のような存在感を持ったものとしてデザインするため、その形状やデザインは迫力があるものになります。また、細かいディテールや装飾も加えられ、よりリアルな印象を与えます。
  2. 建物が物語を語りかけるようなデザイン LANDSHIPデザインは、建物が存在する周辺環境や社会的な文脈、そして人々の想像力や感性にも配慮します。建物自体が物語を語りかけるような、迫力あるデザインを目指し、人々の興味や関心を引くことを狙います。
  3. 建物が存在する環境との調和 LANDSHIPデザインは、建物が周辺環境と調和しつつも、存在感を持ったものとしてデザインすることを目指します。そのため、建物が設置される地形や周辺の景観、そして建物が利用される人々の文化的なバックグラウンドなどを考慮し、建物が自然に溶け込むような設計を行います。

以上のような特徴を持つLANDSHIPデザインは、一部の公共施設や商業施設などに採用され、周辺環境と調和しつつも、人々の興味や関心を引くことに成功しています。

出典 CHAT GPT

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